7日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに反発。前場終値は前日比1.46%高の23690.01ポイントだった。中国企業指数は1.59%高の8405.99ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で794億3000万HKドル。
ハンセン指数は終始プラス圏で堅調に推移して前場の取引を終えた。指数は前日まで続落して年初来安値圏にあることから、値ごろ感が意識された銘柄を中心に買い戻しが広がった。前日のNY市場で中国ネット・IT株の米国預託証券(ADR)が軒並み高となった流れを引き継いだほか、中国人民銀行(中央銀行)が6日、金融機関の預金準備率を15日付で0.5%引き下げると発表したことなど、中国政府の景気下支え策が好感された。また、中国の税関総署がきょう発表した2021年11月の米ドル建て貿易統計は、輸出が前年同月比22.0%増となり、市場予想の19.0%増を上回ったことも投資家心理を支えたもよう。
個別では、中国ネット通販大手のアリババ集団(
09988)が9%超高となり、ハンセン指数を145ポイント押し上げた。ネット企業大手の美団(
03690)、テンセント(
00700)のほか、不動産管理会社の碧桂園服務(
06098)やマカオカジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)、火鍋料理チェーンの海底撈国際(
06862)なども大きく買われた。半面、総合医薬品メーカーの中国生物製薬(
01177)が3%超安とさえない。民間ガス会社の新奥能源(
02688)や公益事業者の長江インフラ(
01038)なども下げがきつい。