1日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は4営業日ぶりに反発。前場終値は前日比1.40%高の23804.87ポイントだった。中国企業指数は1.53%高の8496.44ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で798億5000万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付いた後、上げ幅を広げた。前日まで3営業日続落し、2020年9月30日以来、約1年2カ月ぶりの安値で終えただけに、値ごろ感の出た銘柄を買い戻す動きが優勢。ただ、新型コロナ変異ウイルス「オミクロン株」が世界経済に与える影響を巡って不透明感が根強い中、上値追いの勢いは限られ、中盤以降はおおむね23800ポイント付近でもみ合った。きょう午前中に発表された11月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.9と、市場予想の50.5を下回ったが、相場への影響は限定的だった。
個別では、電動工具大手の創科実業(
00669)、石油メジャーのシノペック(
00386)や、本土系銀行株の招商銀行(
03968)、中国工商銀行(
01398)が高い。前日に安かった大型ネット株の美団(
03690)、テンセント(
00700)が反発した。半面、マカオカジノの銀河娯楽(
00027)、サンズ・チャイナ(
01928)、中国ネット通販最大手のアリババ集団(
09988)が続落した。