24日のNY株式相場はおおむね上昇。長期金利の上昇が一服したことでハイテク株を中心に反発した。S&P500は軟調にスタートしたものの、0.23%高と2日続伸して終了し、ハイテク株主体のナスダック総合は0.44%高と3日ぶりに反発した。前日まで2日続伸したダウ平均は、朝方に222米ドル安まで下落したが、終盤に11ドル高まで上昇し、9.42米ドル安(-0.03%)とほぼ変わらずで終了した。パウエルFRB議長の続投決定を受けて上昇に転じた米10年債利回りは、先週末の1.548%から23日に1.684%まで上昇し、この日も一時、1.693%まで上昇したが、1.643%で終了。前日比で0.033%低下した。半導体株はAMDが5.26%高、エヌビディアが2.92%高とともに3日ぶりに反発。
フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は0.93%高と3日ぶりに反発した。投資家の不安心理を示すVIX指数は18.58ポイントと前日比0.80ポイント低下した。
小売株の決算発表は失望が続いた。ノードストロームとギャップはともに8-10月期の利益が市場予想を下回り、株価はそれぞれ29.03%、24.12%下落した。建築・エンジニアリング設計用ソフトウエアメーカーのオートデスクも弱い第4四半期の見通しが嫌気され15.49%下落した。経済指標は好悪まちまち。新規失業保険申請件数が19.9万件と市場予想の26.0万件を大きく下回る強い結果となったが、10月耐久財受注は-0.5%と予想の+0.2%に反して下落した。10月個人消費支出は前月比+1.3%と予想の+1.0%を上回り、FRBがインフレ指標として注視するコア個人消費支出(PCE)価格指数は前年比+4.1%と予想と一致した。午後に公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、インフレ高進が続けばテーパリング(資産購入の段階的縮小)のペースを加速させる可能性が示された。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 35752.31 35825.47 35591.03 35804.38 -9.42 -0.03
S&P500 4675.78 4702.87 4659.89 4701.46 10.76 0.23
NASDAQ 15677.88 15848.56 15591.36 15845.23 70.09 0.44
CME225先物 29705.00 29745.00 29205.00 29460.00 90.00 0.31
FT100 7286.32 7286.32 7286.32 7286.32 19.63 0.27
DAX 15942.28 15974.30 15740.60 15878.39 -58.61 -0.36
為替(ドル/円) 115.11 115.50 114.83 115.43 0.28 0.24
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。