24日の香港株式市場で、ハンセン指数は6営業日ぶりに反発。終値は前日比0.14%高の24685.50ポイントだった。中国企業指数は0.37%安の8794.82ポイント。メインボードの売買代金は概算で1373億6000万HKドルだった。
ハンセン指数は方向感に乏しい展開。小反発して始まったものの、ほどなくして下向きに転じ、前場はおおむねマイナス圏でもみ合った。前日まで5営業日続落し、約1カ月半ぶり安値を付けた後とあって、自律反発を狙った買いが入った半面、米長期金利の上昇を嫌気する売りが重荷となった。一方、後場に入ると、ハンセン指数はプラス圏へ急浮上し、上げ幅を拡大した。上海総合指数が上昇に転じ、心理的節目の3600ポイントを一時回復したことが好感されたほか、動画プラットフォームの快手科技(
01024)の好決算を受けて26日に決算を発表する大型ネット株の美団(
03690)も大きく買われ、地合いの改善につながったもよう。ただ、終盤には再び上げ幅を縮め、小幅高で引けた。
ハンセン指数構成銘柄では、美団が3%超の上昇。アジア生保のAIAグループ(
01299)が買われ、指数を押し上げたほか、マカオカジノのサンズ・チャイナ(
01928)、医薬品受託開発の薬明生物技術(
02269)が高い。半面、きょう7−9月期決算を発表する医薬品通販大手の阿里健康(
00241)が7%超安と急落。前日大引け後に発表した7−9月期決算が84%減益となったスマートフォン大手の小米集団(
01810)も約7%下げた。
このほか、7−9月期決算を好感して快手科技が5%超、新興電気自動車(EV)メーカーの小鵬汽車(
09868)が10%超の大幅高。半面、21年9月中間決算を発表した宝飾品販売大手の周大福珠宝(
01929)は10%超下げた。決算内容を受けて失望売りが膨らんだ。