24日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4営業日続伸。終値は前日比0.10%高の3592.70ポイントだった。深セン成分指数は0.12%安の14887.60ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆2023億8000万元だった。
上海総合指数は前場にマイナス圏で軟調に推移したが、後場に入りプラス圏へ浮上すると、心理的節目の3600ポイントを一時回復した。終盤にかけて上げ幅を縮小し、結局節目を割り込んで引けたが、終値ベースでは10月26日以来、約1カ月ぶり高値を連日で更新した。積極的な売買につながる材料を欠く中、中国政府による中小企業支援策などへの期待を背景にした買いが広がったほか、相互取引制度を通じて香港から中国本土に投資する「北向き資金」による海外資金の流入なども好感された。もっとも、指数は前日まで3営業日続伸していることに加え、節目付近では利益確定売りが広がったこともあり、上値追いは限られた。
セクター別では、紡績・アパレルや石炭、医療が高い。通信や酒造なども買われた。一方、太陽光発電設備や風力発電設備などの再生可能エネルギー関連が安い。軍需関連や電池、自動車関連もさえない。
A株市場では、総合デベロッパーの招商局蛇口工業区控股(
001979)とLCD用ガラス基板メーカーの東旭光電科技(
000413)が5%超高。酒造株の宜賓五糧液(
000858)や瀘州老窖(
000568)のほか、映画館運営会社大手の万達電影(
002739)や石炭中国最大手の中国神華能源(
601088)も高い。半面、リチウム電池材料メーカーの寧波杉杉(
600884)や生薬メーカーの東阿阿膠(
000423)が4%超安とさえない。音声認識技術中国大手の科大訊飛(
002230)や飼料生産大手の新希望六和(
000876)も下げがきつい。
上海B株指数は0.25%高の281.38ポイント、深センB株指数は0.21%高の1178.24ポイント。