週明け22日の香港株式市場で、ハンセン指数は4営業日続落。終値は前営業日比0.39%安の24951.34ポイントだった。中国企業指数は0.46%安の8929.78ポイント。メインボードの売買代金は概算で1292億HKドルだった。
ハンセン指数は朝方に前週末終値付近でもみ合った後、次第に下げ幅を広げて心理的節目の25000ポイントを割り込んだ。終盤にやや値を戻したものの、終値は9日以来ほぼ2週間ぶりの安値となった。朝方は自律的反発を見込む買いが入ったが、新型コロナウイルスの感染が再拡大する欧州で景気回復が遅れるとの警戒感が強まり、投資家が運用リスクを回避する売りが出た。中国の習近平国家主席と米国のバイデン大統領が北京時間16日にオンライン形式の会談を行ったものの、米国政府が北京冬季五輪の「外交ボイコット」を検討中と伝わり、両国関係改善への期待がしぼんだ面もあった。セクター別では医療・ヘルスケアとエネルギーが下げた半面、工業と一般消費財が上げた。
ハンセン指数構成銘柄ではインターネット・プラットフォーム企業の美団(
03690)とアリババ集団(
09988)、バイオ医薬の薬明生物技術(
02269)が売られて相場の重荷だった。中国石油メジャーのシノペック(
00386)、ペトロチャイナ(
00857)、CNOOC(
00883)は軒並み安。火鍋チェーンの海底撈国際(
06862)は大幅に続落した。半面、スマートフォン部品メーカーの瑞声科技(
02018)と舜宇光学科技(
02382)、自動車株のBYD(
01211)、吉利汽車(
00175)が高い。カジノ株の銀河娯楽(
00027)とサンズ・チャイナ(
01928)はともに反発した。
ハンセン・インデックシズが前週末にハンセン指数の構成銘柄に採用すると発表した華潤ビール(
00291)、新奥能源(
02688)、JDドットコム(
09618)、ネットイース(
09999)の4銘柄はそろって上昇した。構成銘柄の追加は12月6日に発効する。一方、採用されなかった農夫山泉(
09633)の失望売りが膨らんだ。