19日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日続落。終値は前日比1.07%安の25049.97ポイントだった。中国企業指数は0.72%安の8970.67ポイント。メインボードの売買代金は概算で1365億1000万HKドル。
ハンセン指数は終日、マイナス圏の狭いレンジで推移。始値で割り込んだ心理的節目の25000ポイント付近でもみ合った。終値は同水準を上回ったものの、10日以来7営業日ぶりの安値圏だった。前日大引け後にアリババ集団(
09988)が発表した7−9月期決算が市場予想から大幅に下振れし、NY市場で中国ネット大手の米預託証券(ADR)が下落した流れを引き継いで売りが優勢だった。セクター別では、情報技術と消費財が下げた半面、不動産・建設と工業が上げた。
ハンセン指数構成銘柄では、アリババ集団が10%超下げ、1銘柄で指数を200ポイント押し下げた。第三者割当増資の計画を発表して株式取引をきょう再開した碧桂園服務(
06098)は大幅安。アリババ集団子会社の阿里健康(
00241)や、中国生活情報サイトの美団(
03690)も売られた。一方、本土系不動産株の華潤置地(
01109)と碧桂園(
02007)、中国海外発展(
00688)、龍湖集団(
00960)が大きく買われた。ガラスメーカーの信義ガラス(
00868)と傘下の信義光能(
00968)も高い。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は0.26%安の6457.97ポイントと3日続落。人工知能(AI)・検索エンジン技術の百度(
09888)、自動車情報プラットフォームの汽車之家(
02518)が安い。半面、ネット通販大手のJDドットコム(
09618)は9%超上げた。前日大引け後に発表した2021年7−9月期決算で、非GAAPベースの純利益が市場予測を上回り、好感されたもよう。