19日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前日比1.13%高の3560.37ポイントだった。深セン成分指数は1.19%高の14752.49ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆1131億5100万元だった。
上海総合指数は小安く寄り付いた直後に切り返した。前場はプラス圏でもみ合う展開が続いたが、後場に上げ幅を拡大。結局10月27日以来、約3週ぶり高値で引けた。中国ネット大手業績の予想下振れを受けて、前日のNY市場で中国ネット大手の米国預託証券(ADR)が下落した流れを引き継いで売りが先行したが、中国政府による政策支援への期待などから買いが入った。値ごろ感が出た銘柄を中心に買い戻す動きも広がったもよう。
セクター別では、化学原料や電信、証券、材料などを中心に幅広いセクターで買いが広がった。下落したセクターは造船と民間航空、工芸品のみだった。
A株市場では、不動産株の保利発展控股集団(
600048)や招商局蛇口工業区控股(
001979)が大幅高。証券株の広発証券(
000776)や光学フィルムメーカーの浙江水晶光電科技(
002273)のほか、自動車部品メーカーの安徽中鼎密封件(
000887)電子部品メーカーの歌爾(
002241)なども大きく買われた。半面、特定用無線大手の海能達通信(
002583)やオンラインゲーム運営会社の三七互娯網絡科技集団(
002555)、アニメーション制作会社の奥飛娯楽(
002292)などがさえない。
上海B株指数は0.96%高の280.68ポイント、深センB株指数は0.38%高の1164.51ポイント。