19日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は3日続落。終値は前日比1.76％安の24874.90ポイントだった。中国企業指数は1.68％安の8884.55ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で761億8000万HKドル。

　ハンセン指数は始値で心理的節目の25000ポイントを割り込んだ。前日大引け後にアリババ集団（09988）が発表した7−9月期決算が市場予想から下振れし、NY市場で中国ネット大手の米預託証券（ADR）が下落した流れを引き継いで売りが優勢だった。

　個別では、アリババ集団が10％超下げて相場の重荷となった。第三者割当増資の計画を発表して株式取引をきょう再開した碧桂園服務（06098）は急落。アリババ集団子会社の阿里健康（00241）や、時価総額が大きい美団（03690）、AIAグループ（01299）も売られた。一方、不動産株の華潤置地（01109）と碧桂園（02007）、中国海外発展（00688）が買われた。スマートフォン部品メーカーの瑞声科技（02018）も高い。

　19日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。前場終値は前日比0.34％高の3532.55ポイントだった。深セン成分指数は0.38％高の14634.48ポイント。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算6571億7500万元だった。

　上海総合指数は安く寄り付いた後、ほどなくして切り返した。その後はプラス圏でもみ合ったが、前場後半に上げ幅を拡大した。中国ネット大手業績の予想下振れを受けて、前日のNY市場で中国ネット大手の米国預託証券（ADR）が下落した流れを引き継いで売りが先行したが、中国政府による政策支援への期待などから買いが入った。値ごろ感が出た銘柄を中心に買い戻す動きも広がったもよう。

　セクター別では、通信が全面高。物流や採掘、化学原料なども買われたほか、ガスは朝安後に上昇へ転じた。半面、バッテリー素材が朝高後に下落。民間航空や食品飲料などもさえない。

　上海B株指数は0.53％高の279.49ポイント、深センB株指数は0.07％高の1160.85ポイント。