18日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。前場終値は前日比1.35％安の25305.07ポイントだった。中国企業指数は1.75％安の9032.22ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で638億8000万HKドル。

　ハンセン指数は安く寄り付いた後、前日のNY市場が下落した流れを引き継ぎ、マイナス圏で軟調に推移した。積極的な買いにつながる目新しい材料が見当たらない中、ここ最近の上昇を受けて利益を確定する動きが強まったほか、中国当局による企業統制強化の動きやIT大手企業の業績悪化などを警戒し、ネット株が売られて下げを主導した。

　個別では、きょう四半期決算を発表するアリババ集団（09988）が5％近く下落したほか、美団（03690）やテンセント（00700）も売られた。碧桂園（02007）や華潤置地（01109）など本土不動産株のほか、原油価格の下落を受けてペトロチャイナ（00857）やシノペック（00386）も安い。半面、BYD（01211）や恒安国際集団（01044）が買われた。

                                 引値    前日比    騰落率 (%)

 ハンセン指数                 25305.07   -345.01     -1.35

 中国企業指数                  9032.22   -160.99     -1.75

 レッドチップ指数              3811.28    -42.11     -1.09

 GEM指数                         72.48      1.32      1.85

　18日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。前場終値は前日比0.13％安の3532.81ポイントだった。深セン成分指数は0.40％安の14652.16ポイント。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算7042億3600万元だった。

　上海総合指数は安く寄り付いた。前日のNY市場で中国ネット株が大きく売られたことを嫌気。市場全体を動かす目新しい材料が乏しい中、終始マイナス圏でもみ合った。もっとも、3510ポイントに近づく水準では下げ渋り、下値の堅さが意識されると、中盤以降は下げ幅をやや縮小した。

　セクター別では、保険が全面安。文化・メディア、ソフトウエアサービス、航空・空港運営も軟調。半面、造船、バッテリー素材が全面高となったほか、化学、非鉄金属、石炭が上昇した。

　上海B株指数は0.23％高の278.78ポイント、深センB株指数は0.20％安の1159.90ポイント。