■アリババ集団（09988）：きょう2021年7−9月期決算を発表する。ファクトセットがまとめた直前の市場コンセンサス予想は、売上高が2022億4300万元、純利益が244億9900万元。

■JDドットコム（09618）：きょう2021年7−9月期決算を発表する。ファクトセットがまとめた直前の市場コンセンサス予想は、売上高が2132億5500万元、純利益が31億6300万元。

■中国恒大集団（03333）：保有する恒騰網絡（00136）の株式16億6200万株（発行済み株数の18％）の売却で合意した。今回の取引で85億HKドルの売却損を計上するが、売却収入を得ることで流動性の改善を図る。

　18日の香港市場は軟調か。前日のNY市場では、四半期決算を発表した百度（09888）やビリビリ（09626）のほか、きょう発表を予定しているアリババ集団（09988）の米国預託証券（ADR）が大きく下げた。中国当局による企業統制強化の動きを巡る不透明感に加え、百度は10−12月期業績について、監督管理強化と新型コロナウイルスの影響で広告業務の成長が鈍化する可能性を指摘しており、香港市場でもネット企業が売られれば、相場の重しとなりそうだ。

　17日のNY株式相場は反落。主要3指数が最高値に接近し高値警戒感が意識される中、主要小売株の決算が市場予想を上回ったものの、コストアップによる今後の利益率悪化懸念が重しとなった。ダウ平均は211.17米ドル安と反落。ビザが4.70％安、ゴールドマン・サックスが2.86％安となり2銘柄でダウ平均を約143米ドル押し下げた。同日の香港株の米国預託証券（ADR）は、アリババ集団やテンセント（00700）のほか、中国建設銀行（00939）やAIAグループ（01299）などが香港終値を下回って引けており、香港株のADRにサヤ寄せすれば、ハンセン指数は前日終値を180ポイント超下回って寄り付くことになる。

　香港証券取引所は17日、深セン市場との相互株式取引「深港通（深セン・香港ストックコネクト）」の同日の統計を発表した。うち、香港株に投資する「港股通（深）」（深センコネクト・サウスバウンド）の取引状況は次の通り。

■港股通（深セン→香港）
　当日の売買代金　99億4208万HKドル
　　　　　買い代金　52億6726万HKドル
　　　　　売り代金　46億7482万HKドル

■当日の売買代金上位10銘柄

                                  売買代金 買い代金

  1 ﾃﾝｾﾝﾄ（00700）                       910      442

  2 美団（03690）                        508      295

  3 東岳集団（00189）                    297       54

  4 薬明生物技術（02269）                258      201

  5 華潤電力控股（00836）                244      116

  6 思摩爾国際（06969）                  218      167

  7 SMIC（00981）                        206      101

  8 舜宇光学科技（02382）                204      101

  9 海吉亜医療（06078）                  194      105

 10 龍源電力（00916）                    184       38
   *金額単位は百万HKドル