16日の香港株式市場で、ハンセン指数は6営業日続伸。終値は前日比1.27%高の25713.78ポイントだった。中国企業指数は1.54%高の9225.81ポイント。メインボードの売買代金は概算で1310億3000万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付いた後、上げ幅を次第に拡大。終始プラス圏で堅調に推移し、10月26日以来、約3週間ぶりの高値を付けて引けた。きょう行われた中国の習近平国家主席とバイデン米大統領のオンライン会談を受けて、米中関係の改善に期待する買いが広がった。米中首脳会談は全体で3時間余り続き、両国関係の発展に関する戦略的かつ包括的で根本的な問題から共通の関心事である重要な問題に至るまで十分で徹底的な意思疎通を行ったと伝わった。前日に中国が発表した10月の鉱工業生産と小売売上高がともに市場予想から上振れしたことも投資家心理を支えたもよう。セクター別では医療・ヘルスケアと必需消費財、情報技術が大きく上昇した。下落したセクターは素材のみだった。
ハンセン指数構成銘柄では火鍋料理チェーンの海底撈国際(
06862)が6%高。マカオカジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)や銀河娯楽(
00027)のほか、不動産管理会社の碧桂園服務(
06098)、民営自動車メーカーの吉利汽車(
00175)なども大きく買われた。半面、中国ガラスメーカーの信義ガラス(
00868)が5%超安とさえない。電動工具の創科実業(
00669)やニット衣料の申洲国際集団(
02313)なども下げた。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は1.68%高の6712.31ポイントと6営業日続伸。SaaSプロバイダーの微盟集団(
02013)やゲーム大手のキングソフト(
03888)が大幅高だった一方、ファウンドリー大手の華虹半導体(
01347)やデータセンターの万国数拠(
09698)が大きく売られた。