16日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続落。終値は前日比0.33%安の3521.79ポイントだった。深セン成分指数は0.15%安の14613.97ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆1136億8600万元だった。
上海総合指数は小動きで始まったものの、ほどなくしてプラス圏に浮上。中国の習近平国家主席とバイデン米大統領のオンライン会談が北京時間の午前8時46分にスタートし、米中関係の改善を期待する買いが相場を支えた。一方、後場に入ると指数は下げに転じた。オンライン首脳会談は休みを挟んで3時間余りで終了したが、会談内容に関する政府系メディアの発表に市場で期待されていた追加関税の引き下げなどに関する言及がなかったことから、失望売りが出たもよう。
セクター別では、軍需関連、化学原料が安い。半面、酒造、通信キャリア、家電が堅調だった。
A株市場では、自動車メーカーの重慶長安汽車(
000625)が大幅に続落。証券の申万宏源集団(
000166)、中信証券(
600030)が売られたほか、大族激光科技産業集団(
002008)、欧菲光集団(
002456)などテクノロジー株の一角が下げた。半面、医薬メーカーの上海復星医薬(
600196)、酒造の瀘州老窖(
000568)、貴州茅台酒(
600519)、宜賓五糧液(
000858)が高い。中国本土で国産オンラインゲームの審査が近く再開するとの報道を受けてゲーム関連の完美世界(
002624)が上昇した。
上海B株指数は0.11%高の273.31ポイント、深センB株指数は0.10%安の1160.23ポイント。