16日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は6営業日続伸。前場終値は前日比1.05％高の25658.04ポイントだった。中国企業指数は1.12％高の9187.01ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で659億2000万HKドル。

　ハンセン指数は高く寄り付いた後、上げ幅を次第に拡大。終始プラス圏で堅調に推移した。きょう中国の習近平国家主席とバイデン米大統領のオンライン会談が行われる中、米中関係の改善に期待する買いが広がった。前日に中国が発表した10月の鉱工業生産と小売売上高がともに市場予想から上振れしたことや、きょうの中国本土相場が上昇に転じたことも投資家心理を支えたもよう。

　個別では、マカオカジノ株の銀河娯楽（00027）とサンズ・チャイナ（01928）が大幅高。不動産管理会社の碧桂園服務（06098）や製薬会社の中国生物製薬（01177）、火鍋料理チェーンの海底撈国際（06862）なども大きく買われた。半面、中国ガラスメーカーの信義ガラス（00868）がさえない。電動工具の創科実業（00669）やニット衣料の申洲国際集団（02313）なども下げがきつい。

　16日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。前場終値は前日比0.29％高の3543.41ポイントだった。深セン成分指数は0.51％高の14710.53ポイント。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で6653億3600万元だった。

　上海総合指数は小安く寄り付いた後、序盤は前日終値を挟んだ小動きだったが、ほどなくしてプラス圏へ浮上。中国の習近平国家主席とバイデン米大統領のオンライン会談が行われる中、米中関係の改善に対する期待が買いを誘ったもよう。ただ、会談の結果を見極めたい投資家心理から様子見ムードも漂い、上値は重かった。

　セクター別では、酒造、通信キャリア、家電、家具が高い。半面、ゴム・プラスチック製品、航空機製造・宇宙関連、化学原料が売られた。

　上海B株指数は0.33％高の273.91ポイント、深センB株指数は0.33％安の1157.58ポイント。