週明け15日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅ながら5営業日ぶりに反落。前場終値は前営業日比0.08％安の25307.34ポイントだった。中国企業指数は0.65％安の9055.10ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で716億7000万HKドル。

　ハンセン指数は米株式相場が12日に上昇した流れを引き継いで高く始まったものの、下げに転じた。前週末は10月29日以来2週間ぶり高値水準にあっただけに、次第に利益を確定する売りに押される展開。中国本土相場が下落した上、米ドル高に伴い香港を含む新興国市場から資金が流出するとの観測が浮上し、投資家が運用リスクを取りにくくなった。もっとも、下値を売り込む動きは限定的。中国国家統計局が午前に発表した10月の鉱工業生産と小売売上高はともに市場予想から上振れし、投資家心理を支えたもよう。

　個別では中国政府系投資持ち株会社の中国中信（00267）、電気自動車のBYD（01211）、生保大手の中国平安保険（02318）が安い。不動産株の碧桂園服務（06098）、碧桂園（02007）、華潤置地（01109）、中国海外発展（00688）はそろって売られた。週内に2021年7−9月期決算を発表するアリババ集団（09988）は序盤にマイナス圏に沈んだ。半面、時価総額が大きいAIAグループ（01299）とテンセント（00700）が買われ、一定の下支えとなった。バイオ医薬の薬明生物技術（02269）も高い。

■午後0時までの記事一覧：

【香港】テンセント、ゲーム開発のソレイユを傘下に収める
【香港】中国人寿保険、1−10月の保険料収入は2％増
【香港】CNOOC、A株上場申請をCSRCが受理
【香港】中国中煤能源、10月の石炭販売量は3％減
【香港】中国太平洋保険の子会社2社、1−10月の保険料収入は1％増
【香港】新東方教育科技、義務教育段階の学科指導サービスを年内に停止
【香港】聯華超市、新たな会長と副会長が就任
【香港】融創中国、「先旧後新」増資と融創服務の一部株式売却で74億HKドルを調達へ
【香港】加達控股が社名変更、8日から「富盈環球集団」に
【香港】遠大医薬健康が社名変更、17日から「遠大医薬」に
【香港】SMIC、22年に12インチウエーハの生産能力が3倍へ
【香港】越秀交通基建のインフラ公募REITの上場計画、当局が認可
【香港】波司登国際、「双11」のブランド製品売上高50％増
【香港】今週の期待材料・懸念材料

【中国】米中首脳、16日にオンライン会談
【中国】人民元の15日の基準値は1米ドル＝6.3896元、前日比で0.264％元高
【中国】中国の鉱工業生産、21年10月は3.5％増（速報）
【中国】中国の小売売上高、21年10月は4.9％増（速報）
【中国】中国の固定資産投資、21年1−10月は6.1％増（速報）
【中国】上海匯麗建材、工場の未払い賃料をめぐる訴訟で反訴
【中国】中国70都市の10月新築住宅価格、前月比下落が52都市
【中国】北汽藍谷新能源科技、10月の新車販売台数は22％増