12日の香港株式市場で、ハンセン指数は4日続伸。終値は前日比0.32%高の25327.97ポイントだった。中国企業指数は0.73%高の9114.37ポイント。メインボードの売買代金は概算で1353億9000万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付いた後、徐々に上げ幅を縮小し、中盤に一時、マイナス圏に沈む場面も見られたものの、その後は再びプラス圏で推移した。中国の不動産業界を巡る過度な警戒感が後退し、投資家心理が改善。幅広い銘柄に買いが入った。ただ、小売売上高や鉱工業生産、固定資産投資など主要経済指標の発表を来週15日に控えて様子見ムードも広がり、相場の重しとなった。指数は結局、10月29日以来、約2週間ぶり高値を連日で更新してきょうの取引を終えた。
ハンセン指数構成銘柄では、舜宇光学科技(
02382)や申洲国際集団(
02313)の上昇が目立ったほか、龍湖集団(
00960)や華潤置地(
01109)も買われた。美団(
03690)やテンセント(
00700)もしっかり。半面、「先旧後新」増資で23億HKドル超を調達する計画を発表した海底撈国際(
06862)が9%超下落。長江実業集団(
01113)や恒隆地産(
00101)も売られた。
この他では、来週19日に発表されるハンセン指数の構成銘柄の入れ替えで採用が有力視される農夫山泉(
09633)が8%超上昇。債務問題に直面する中国恒大集団(
03333)は後場に一時16%超上昇した。半面、取締役3人の辞任を発表したSMIC(
00981)が4%近く下落した。