12日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前日比0.18%高の3539.10ポイントだった。深セン成分指数は0.04%高の14705.37ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆991億700万元だった。
上海総合指数は小高く寄り付いた後、おおむねマイナス圏でもみ合う展開が続いたが、下値の堅さが意識されると後場にプラス圏へ浮上。結局、11月1日以来、ほぼ2週間ぶりの高値を連日で更新して引けた。週明け15日に小売売上高や鉱工業生産、固定資産投資など主要経済指標の発表が予定されており、結果を見極めたい投資家心理から上値が重い場面も目立ったが、中国共産党の第19期中央委員会第6回全体会議(6中全会)が閉幕し、きょうの会見を通じて内容が明らかになったことなどが安心材料となったもよう。
セクター別では、送電設備や軍需関連が高い。自動車や材料などもしっかり。半面、保険が全面安のほか、鉄鋼や石炭が売られた。酒造や不動産などもさえない。
A株市場では、リチウム電池材料メーカーの国軒高科(
002074)が8%超高。送電技術会社の国電南瑞科技(
600406)や太陽電池メーカーの協キン集成科技(
002506)、自動車部品メーカーの寧波均勝電子(
600699)なども大きく買われた。半面、不動産株の万科企業(
000002)が約5%安。酒造株の瀘州老窖(
000568)や鉄鋼株のアンガン・スチール(
000898)、本鋼板材(
000761)、宝山鋼鉄(
600019)なども下げがきつい。
上海B株指数は0.07%安の271.69ポイント、深センB株指数は0.21%安の1162.44ポイント。