BRICS

                               高値      安値       終値     騰落率

上海総合指数                  3498.94    3448.44    3492.46    -0.41

香港ハンセン指数             25013.11   24481.26   24996.14     0.74

インドSENSEX指数             60506.50   59967.45   60352.82    -0.13

ブラジル・ボベスパ指数      107407.42  105140.39  105535.08     0.41

ロシアRTS指数                 1870.35    1847.15    1853.64    -0.57



その他アジア



日経平均株価                 29296.88   29079.77   29106.78    -0.61

シンガポールST指数            3246.00    3218.31    3231.32    -0.37

クアラルンプール総合指数      1526.15    1516.75    1520.74    -0.22

バンコクSET指数               1633.43    1625.13    1630.47    -0.07

韓国総合株価指数              2958.61    2924.36    2930.17    -1.09

台湾加権指数                 17575.44   17489.87   17559.65     0.10

ジャカルタ総合株価指数        6683.15    6651.80    6683.15     0.20

ベトナムVN指数                1470.19    1457.98    1465.02     0.24

　10日のNY株式相場は続落。米10月消費者物価指数（CPI）が予想以上に上昇し、30年ぶりの強い結果となったことで米長期金利が上昇。午後の米30年債入札が低調だったことも長期金利を押し上げた。金利上昇により将来の利益の現在価値が減少するハイテク・グロース株が幅広く売りに押された。ダウ平均は終盤に310米ドル安まで下落し、240.04米ドル安(-0.66％)と2日続落して終了。S&P500も0.82％安と続落し、ハイテク株主体のナスダック総合は1.66％安と大幅続落となった。米10年債利回りは1.57％と前日比0.13％ポイント上昇した。

　S&P500の11セクターは公益、生活必需品、ヘルスケアの3セクターが上昇した一方、エネルギー、IT、コミュニケーション、素材など8セクターが下落した。センチメントは悪化。投資家の不安心理を示すVIX指数は18.73ポイントと前日比0.95ポイント上昇した。

　寄り前に発表された10月CPIは前月比+0.9％と前回の+0.4％から伸びが加速し、市場予想の+0.6％を上回った。前年比では+6.2％と前回の+5.4％、予想の+5.8％を上回り、1990年以降で最大の伸びを記録した。エネルギー、食品を除くコアCPIも前月比+0.6％、前年比+4.6％となり、それぞれ予想の+0.4％、+4.3％を上回った。強いCPIの結果を受けて短期金利市場では2022年7月の利上げ見通しが強まった。

　引け後に決算発表を発表したウォルト・ディズニーは時間外で4％超下落。7-9月期の利益やストリーミング会員数が予想を下回ったことが嫌気された。

海外市況

 指標                      寄値     高値     安値     終値    前日比  騰落率

 NYダウ                  36299.25 36346.61 36009.50 36079.94  -240.04  -0.66

 S&P500                   4670.26  4684.85  4630.86  4646.71   -38.54  -0.82

 NASDAQ                  15753.84 15867.24 15543.68 15622.71  -263.84  -1.66

 CME225先物              29245.00 29380.00 29000.00 29080.00   -30.00  -0.10

 FT100                    7340.15  7340.15  7340.15  7340.15    66.11   0.90

 DAX                     16053.00 16076.56 15985.90 16067.83    27.36   0.17

 為替（ドル/円）           112.88   114.01   112.78   113.88     1.01   0.90

 ※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。

　11日の香港市場は反落か。米長期金利の上昇を受け、10日の米株式市場でハイテク・グロース株が幅広く売られた流れを引き継ぐと予想する。米10月消費者物価指数（CPI）が市場予想を超える高い伸びだったことで、インフレ懸念が強まるだろう。中国国家統計局が10日発表した生産者物価指数（PPI）も前年同月比の上昇率が過去最大だった。また、NY原油先物相場の下落が関連銘柄の売り材料となりそうだ。

　もっとも、債務問題に揺れる中国の不動産業界で、政府系企業が主導する統合再編が進むとの期待から買いが入り、相場を下支えする展開がありそうだ。中国メディアの財聯社は10日、一部の中央企業（中国中央政府が管轄する国有企業）が当局に対し、不動産分野でのM&Aについて「三条紅線」（3つのレッドライン）と呼ばれる不動産部門の負債比率規制を緩和するよう求めたと報じた。ブリンケン米国務長官が10日、オンライン形式の米中首脳会談が近く開かれる見通しを示したことも、投資家心理を支えるだろう。

　10日のNY市場で、ダウ平均とナスダック総合はともに続落した。同日の同日の香港株の米国預託証券（ADR）は、ハイテク株のテンセント（00700）とアリババ集団（09988）、銀行株のHSBC（00005）と中国建設銀行（00939）がそろって香港終値を下回って終えた。一方、きょうの香港市場ではハンセンテック指数の構成銘柄であるSMIC（00981）、華虹半導体（01347）、瑞声科技（02018）が2021年7−9月期決算を発表する。