10日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。前場終値は前日比1.18%安の24520.94ポイントだった。中国企業指数は1.10%安の8709.28ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で652億HKドル。
ハンセン指数は前日の米株安の流れを引き継ぎ安く寄り付いた。序盤はわずかながらプラス圏に浮上する場面もあったが、ほどなくして下向きに転じ、下げ幅を拡大した。寄り付きとほぼ同時に発表された中国の10月消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)がともに市場予想を上回り、特にPPIの上昇率は26年ぶり高水準に達した。原材料・エネルギー価格の高騰が経済に与える悪影響が警戒された。中国不動産企業の債務問題への懸念も引き続き重荷となった。
個別では、乳製品メーカーの中国蒙牛乳業(
02319)、自動車関連のBYD(
01211)、吉利汽車(
00175)、ガラスメーカーの信義ガラス(
00868)と傘下の信義光能(
00968)の下げが目立った。アジア生保のAIAグループ(
01299)も3%超安となり、指数を押し下げた。半面、きょう大引け後に2021年7−9月期決算を発表するIT大手のテンセント(
00700)が逆行高。10月に出荷量を発表したスマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)は安く始まったが、上昇して前場の取引を終えた。