週明け8日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前営業日比0.43%安の24763.77ポイントだった。中国企業指数は0.31%安の8793.73ポイント。メインボードの売買代金は概算で1219億3000万HKドル。
ハンセン指数は終始マイナス圏の狭いレンジでもみ合い、終値ベースで10月7日以来ほぼ1カ月ぶり安値を付けた。中国景気の減速や不動産企業の債務リスクが意識され、運用リスクを回避する売りが相場を押し下げた。きょう開幕した中国共産党の第19期中央委員会第6回全体会議(6中全会)が打ち出す経済政策の指針を見極めたいとして、積極的な買いが手控えられたもよう。もっとも、10月の米雇用統計で雇用者数の増加幅が市場予想を上回り、前週末5日の米株式市場が上昇したとあって、下値を売り込む動きは限られた。
ハンセン指数構成銘柄ではハイテク株のテンセント(
00700)とアリババ集団(
09988)、美団(
03690)、舜宇光学科技(
02382)がそろって大幅に続落。医薬品株の薬明生物技術(
02269)と中国生物製薬(
01177)、自動車株の吉利汽車(
00175)とBYD(
01211)も売られた。半面、カジノ株の銀河娯楽(
00027)とサンズ・チャイナ(
01928)が高い。火鍋チェーンの海底撈国際(
06862)は大幅に続伸した。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は1.32%安の6193.98ポイントと続落。SaaSプロバイダーの微盟集団(
02013)、ヘルステックの平安健康医療科技(
01833)が安い。一方、オンライン旅行会社のトリップ・ドットコム(
09961)と同程芸龍(
00780) の上昇が目立つ。米製薬大手ファイザーが5日、新型コロナウイルス向け飲み薬の投与により入院・死亡リスクを90%近く下げられると発表し、買い材料視された。