週明け8日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前営業日比0.20%高の3498.63ポイントだった。深セン成分指数は0.32%高の14508.86ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆388億3300万元だった。
上海総合指数はほぼ終日プラス圏で推移した。前週末の米株高などが好感されたが、中国恒大集団(
03333)の債務問題が引き続き警戒されたほか、中国共産党の第19期中央委員会第6回全体会議(6中全会)がきょうから11日まで開催中とあって様子見ムードも広がり、相場の重しとなった。指数は一時、心理的節目の3500ポイントに乗せる場面もみられたものの、節目をわずかに下回ってきょうの取引を終えた。セクター別では、環境保護、航空・空港運営、観光・ホテル、貴金属などが買われた半面、食品・飲料、医療、造船などが売られた。
A株市場では、米製薬大手ファイザーの飲み薬が新型コロナウイルスの感染による入院や死亡のリスクを大幅に低下させるとの発表を受け、中国国際航空(
601111)や上海国際機場(
600009)、中青旅控股(
600138)などが買われた。不動産管理子会社の香港上場計画を明らかにした万科企業(
000002)も買われた。半面、上海復星医薬(
600196)や江蘇恒瑞医薬(
600276)、新疆金風科技(
002202)、順豊控股(
002352)の下落が目立った。
上海B株指数は0.56%高の270.00ポイント、深センB株指数は0.40%高の1158.96ポイント。