5日の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。終値は前日比1.41%安の24870.51ポイントだった。中国企業指数は1.48%安の8820.83ポイント。メインボードの売買代金は概算で1283億3000万HKドル。
ハンセン指数は終日マイナス圏で軟調に推移した。序盤は心理的節目の25000ポイント付近でもみ合ったが、後場に入って下げ幅をやや拡大し、同節目を下回ってきょうの取引を終えた。積極的な買いにつながる目新しい材料が見当たらない中、中国本土市場の下落が嫌気された。また、米雇用統計が今晩発表されるほか、中国では第19期中央委員会第6回全体会議(6中全会)が来週8−11日に予定されており、様子見ムードが広がり、相場の重しとなった。指数は結局、10月8日以来、約1カ月ぶり安値を付けた。
ハンセン指数構成銘柄では、原油価格の下落を受けてペトロチャイナ(
00857)やCNOOC(
00883)が売られたほか、英中央銀行が予想に反して利上げの見送りを決めたことが嫌気され、HSBC(
00005)は3%超下落した。前日大きく買われたアリババ集団(
09988)やテンセント(
00700)、美団(
03690)などネット株の下落も目立った。半面、海底撈国際(
06862)や舜宇光学科技(
02382)、恒基兆業地産(
00012)が買われた。
この他では、大唐新能源(
01798)や重慶鋼鉄(
01053)、中国アルミ(
02600)の下落が目立った。半面、浙江世宝(
01057)が25%超上昇。華為技術(ファーウェイ)の電気自動車(EV)事業が新たな取引先になるとの思惑買いが膨らんだ。