4日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4日ぶりに反発。終値は前日比0.81%高の3526.87ポイントだった。深セン成分指数は1.30%高の14555.27ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1億787億1100万元だった。
上海総合指数は心理的節目の3500ポイントに乗せて寄り付くと、もみ合いながら上げ幅を広げ、きょうの高値圏で終えた。前日に約2カ月半ぶり安値をつけた後とあって、買い戻しが優勢。米連邦準備理事会(FRB)は3日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で市場予想通りに11月中のテーパリング(資産購入の段階的縮小)開始を決めたが、利上げを急がない姿勢を示したが安心感につながった。また、足元の国内の石炭価格の低下や原油相場の反落を受けて、エネルギー高騰が経済に与える影響への懸念もやや後退したもよう。
セクター別では、送配電設備、電力、食品・飲料、自動車が高い。半面、石炭が下げた。内モンゴルの石炭企業に続き、複数の国有企業が自主的に一般炭(5500キロカロリー)の1トン当たり価格を1000元以下に引き下げたと国家発展改革委員会が発表したことが売り材料となった。鉄鋼、鉱業、銀行、保険も売られた。
A株市場では、風力発電設備メーカーの新疆金風科技(
002202)がストップ高。10月の新車販売台数を発表した自動車・電池メーカーのBYD(
002594)が7%超上昇したほか、広州汽車集団(
601238)、寧波均勝電子(
600699)など自動車関連銘柄が買いを集めた。大手LED用チップメーカーの三安光電(
600703)、酒造の江蘇洋河酒廠(
002304)、瀘州老窖(
000568)も高い。半面、コンテナ大手の中国国際コンテナ(
000039)、非鉄金属の中国アルミ(
601600)、鉄鋼大手のアンガン・スチール(
000898)、豚肉関連の河南双匯投資発展(
000895)が売られた。
上海B株指数は0.70%高の273.78ポイント、深センB株指数は0.92%高の1163.69ポイントだった。