3日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日続落。終値は前日比0.20%安の3498.53ポイントだった。深セン成分指数も0.07%安の14367.78ポイントと小幅ながら3日続落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆2億1700万元だった。
上海総合指数は序盤に前日終値を挟んで一進一退の展開。中盤に下げ幅を広げ、心理的節目の3500ポイントを割り込んだ。終盤に下げ幅を縮めたものの同節目を下回って引け、終値ベースで8月23日以来ほぼ2カ月半ぶりの安値を連日で更新した。中国商務部が1日付で一般家庭に指示した生活必需品の備蓄について、同部消費促進司が2日に「各地で生活物資は十分で、供給も完全に確保できている」との声明を発表。同日に大幅高だった軍需関連が反落し、相場の重荷となった。中国本土での新型コロナウイルスの感染再拡大への懸念もくすぶった。10月下旬以降、新規の1日当たり市中感染者が増加傾向にある。
セクター別では、前日に全面高だった造船が一転して全面安。航空宇宙と化学肥料、貴金属も下げた。一方、農林水産、石炭、医療などが上げた。
A株市場では、太陽光電池原料メーカーの隆基緑能科技(
601012)が急落した。米税関が同社製品を差し押さえたと伝わり、嫌気した売りが膨らんだ。造船の中国船舶重工(
601989)、電気自動車メーカーのBYD(
002594)は大幅に反落。LED用チップメーカーの三安光電(
600703)、乳業大手の内蒙古伊利実業集団(
600887)も安い。半面、飼料生産大手の新希望六和(
000876)がストップ高。前日下げた不動産株の保利発展控股集団(
600048)、医薬品株の上海復星医薬(
600196)は大きく買い戻された。
上海B株指数は0.50%高の271.89ポイント、深センB株指数は0.05%高の1153.05ポイントとともに4営業日ぶりに反発した。