3日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は7営業日続落。前場終値は前日比0.97%安の24857.01ポイントだった。中国企業指数は0.73%安の8798.96ポイント。メインボードの売買代金は概算で678億HKドルだった。
ハンセン指数は安く寄り付いた後、序盤はプラス圏に浮上する場面もあったが、ほどなくして下向きに転じた。心理的節目の25000ポイントをあっさりと割り込むと、一気に下げ幅を拡大した。前日のNY市場で主要3指数が連日で最高値を更新する中、中国ネット・IT株が軒並み安となったことや、本土市場で上海総合指数は3500ポイントを割り込んだことが重荷。中国本土では商務部が一般家庭に対して生活必需品を一定量備蓄するよう通知したことで動揺が広がったほか、新型コロナウイルスの市中感染が拡大傾向にあることが嫌気された。衛生当局の幹部が「ゼロコロナ」政策の堅持を強調したことで、経済への影響に対する懸念が高まっている。
個別では、太陽光発電用ガラスメーカーの信義光能(
00968)と親会社の信義ガラス(
00868)、民営自動車メーカーの吉利汽車(
00175)、ニット医療大手の申洲国際集団(
02313)が安い。スマホ大手の小米集団(
01810)、スマホ部品メーカーの瑞声科技(
02018)も売られた。半面、スポーツ用品の李寧(
02331)と安踏体育用品(
02020)、不動産デベロッパーの碧桂園(
02007)が大幅逆行高を演じた。