週明け1日の香港株式市場で、ハンセン指数は5営業日続落。終値は前営業日比0.88%安の25154.32ポイントだった。中国企業指数は0.70%安の8899.32ポイント。メインボードの売買代金は概算で1350億9000万HKドルだった。
ハンセン指数は終始マイナス圏でもみ合い、終値は10月12日以来ほぼ3週ぶりの安値圏だった。中国国家統計局が前日発表した10月の製造業購買担当者景気指数(PMI)が前月比で低下し、市場予想を下回ったことで、中国の景気減速を警戒する売りが出た。もっとも、英IHSマークイットが午前に発表した10月の財新中国製造業PMIが前月比で上昇し、市場予想も上回った。指数は序盤に心理的節目の25000ポイントを割り込む場面があったものの、中盤以降は同節目を上回る水準で推移し、下値を売り込む動きは限られた。セクター別では、医療・ヘルスケアと素材、情報技術が大きく下げた半面、通信と金融が堅調だった。
ハンセン指数構成銘柄では、中国インターネット・プラットフォーム企業のテンセント(
00700)とアリババ集団(
09988)、医薬品関連の阿里健康(
00241)と薬明生物技術(
02269)が売られ、相場の重荷だった。火鍋チェーンの海底撈国際(
06862)、香港商業不動産の九龍倉置業地産(
01997)も安い。朝方に第三者割当増資の計画を発表したBYD(
01211)は続落した。半面、金融株の招商銀行(
03968)と中国平安保険(
02318)、中銀香港(
02388)、中国工商銀行(
01398)が買われた。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は1.51%安の6279.39ポイントと続落した。平安健康医療科技(
01833)が大幅に6営業日続落。不動産事業向けソフトウエアの明源雲集団(
00909)、ショート動画の快手科技(
01024)も安い。一方、BYDエレクトロニック(
00285)が5営業日ぶりに反発した。