29日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4日ぶりに反発。終値は前日比0.82%高の3547.34ポイントだった。深セン成分指数は1.45%高の14451.38ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆1383億8500万元だった。
上海総合指数は朝高後に下げへ転じたが、じわじわと下げ幅を縮小すると、再びプラス圏へ浮上。後場に一本調子で上げ幅を拡大し、きょうの高値圏で引けた。中国当局による企業統制強化や新型コロナの感染再拡大が重荷だったことに加え、週末に10月の製造業購買担当景気指数(PMI)の発表を控え、持ち高調整の売りが先行した。一方、指数は前日まで3日続落して約2カ月ぶり安値を付けていたことから、値ごろ感が出た銘柄を中心に買い戻しの動きが広がった。四半期決算の発表がピークを迎えており、業績を手掛かりにした個別物色も活発だった。
セクター別では、軍需関連や食品飲料、自動車などを中心に幅広いセクターで買いが優勢だった。半面、きょう売られたのは保険や電力、銀行のみだった。
A株市場では、単結晶シリコンメーカーの隆基緑能科技(
601012)が9%超高。中国ナショナルフラッグの中国国際航空(
601111)や太陽電池メーカーの協キン集成科技(
002506)が6%超高だったほか、オンラインゲームの巨人網絡集団(
002558)や乳牛メーカーの内蒙古伊利実業集団(
600887)も大きく買われた。半面、証券会社の東方証券(
600958)が9%超安。保険株の新華人寿保険(
601336)や中国人寿保険(
601628)のほか、自動車部品メーカーの寧波均勝電子(
600699)なども下げがきつい。
上海B株指数は1.03%高の271.50ポイント、深センB株指数は1.27%高の1159.65ポイント。