12日の香港株式市場で、ハンセン指数は4営業日ぶりに反落。終値は前日比1.43%安の24962.59ポイントだった。中国企業指数は1.67%安の8849.17ポイント。メインボードの売買代金は概算で1369億8000万HKドル。
ハンセン指数は始値で心理的節目の25000ポイントを割ると、終始マイナス圏で軟調に推移した。一時節目を回復する場面もあったが、前日の米株安に加えてきょうの中国本土の株安が相場の重荷となり、後場に入って下げ幅を拡大。節目を再び割り込んできょうの取引を終えた。指数は前日まで3営業日続伸し、1カ月ぶり高値を付けていたことから、利益確定の売りが先行した。中国政府の統制強化や中国での電力供給不安も投資家心理を悪化させたもよう。また、中国本土では今週に金融統計や貿易統計、物価統計の発表を控えていることから、様子見ムードも広がった。セクター別では情報技術や医療・ヘルスケア、工業、金融が下げた半面、不動産・建設が上げた。
ハンセン指数構成銘柄では、総合金融サービスグループの中国平安保険(
02318)が5%超安。9月の携帯端末用レンズセット出荷量が2割減だった舜宇光学科技(
02382)のほか、前日に相場の上昇を主導した中国ハイテク株のアリババ集団(
09988)やテンセント(
00700)、美団(
03690)もそろって大きく売られた。医薬品通販事業者の阿里健康(
00241)や豚肉生産世界最大手の万洲国際(
00288)などもさえない。半面、中国不動産株の碧桂園(
02007)や華潤置地(
01109)が高い。カジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)や銀河娯楽(
00027)、スポーツ用品大手の李寧(
02331)などもしっかり。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は3.18%安の6199.75ポイントと4営業日ぶりに反落した。医薬品ネット通販最大手の京東健康(
06618)が6%超安。短編動画プラットフォームの快手科技(
01024)やビリビリ(
09626)も下げがきつい。一方、上昇したのは3銘柄のみで、不動産事業向けソフト開発会社の明源雲集団(
00909)やオンライン旅行会社のトリップ・ドットコム(
09961)が逆行高を演じた。