週明け11日の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日続伸。終値は前営業日比1.96%高の25325.09ポイントだった。中国企業指数は2.55%高の8999.26ポイント。メインボードの売買代金は概算で1629億2000万HKドル。
ハンセン指数は始値で心理的節目の25000ポイントに乗せ、じりじりと上げ幅を拡大。一時は上昇率が2%を超えた。上値のめどとして意識された50日移動平均(大引け時点で25461.15ポイント)に近い水準では伸び悩んだものの、終値は9月14日以来ほぼ1カ月ぶりの高値だった。前週末8日に再開した中国本土市場との相互取引を通じて引き続き資金が流入。中国当局によるインターネットプラットフォーム企業統制への警戒感が和らぎ、大型ハイテク株が買いを集めた。米国と中国が8日、閣僚級の貿易協議をオンライン形式で開いたことも買い安心感につながった。セクター別では情報技術と医療・ヘルスケア、エネルギーが上げた半面、公共事業が下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、中国ネット通販大手のアリババ集団(
09988)と生活サイト運営の美団(
03690)が急上昇。中国インターネットサービス大手のテンセント(
00700)、スマートフォン大手の小米集団(
01810)も高い。金融株の招商銀行(
03968)と中国平安保険(
02318)、HSBC(
00005)、新エネルギー関連銘柄の信義光能(
00968)とBYD(
01211)は続伸した。半面、スポーツ用品の安踏体育用品(
02020)と李寧(
02331)、ガラス大手の信義ガラス(
00868)が売られた。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は3.17%高の6403.69ポイントと3営業日続伸した。医薬品ネット通販の京東健康(
06618)、中国検索最大手の百度(
09888)が大幅続伸。一方、上海市場のハイテク新興企業向け市場「科創板」への上場申請を撤回したレノボグループ(
00992)は急落した。