週明け11日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3営業日ぶりに反落。終値は前営業日比0.01%安の3591.71ポイントだった。深セン成分指数は0.32%安の14367.60ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で9921億7800万元だった。
上海総合指数は寄り付きで心理的節目の3600ポイントに乗せ、前場はプラス圏で堅調に推移したが、後場に入って上げ幅を縮小し、節目を挟んでもみ合った後、終盤に一気にマイナス圏に沈んだ。一部都市での不動産市場救済の動きが好感されたほか、年内にもオンラインで米中首脳会談を開催する可能性が浮上し、米中対立改善への期待から買いが広がったが、過剰債務問題に直面する中国恒大集団(
03333)を巡り、新たな米ドル建て債券の支払期限を11日に迎え、1億4800万米ドルの利払いを行う必要があることから、デフォルト(債務不履行)リスクが警戒され、相場の重しとなった。セクター別では、水道、環境保護、ガスなどが売られた半面、銀行、保険、産金が全面高となったほか、石炭や空港運営も買われた。
A株市場では、華潤三九医薬(
000999)や万達電影(
002739)、国電南瑞科技(
600406)、寧波杉杉(
600884)などの下落が目立った半面、三七互娯網絡科技集団(
002555)や完美世界(
002624)が高い。カナダのネオ・リチウムを買収すると発表した紫金鉱業集団(
601899)も大幅高。
上海B株指数は0.63%高の280.04ポイント、深センB株指数は0.12%安の1191.41ポイントだった。