週明け11日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日続伸。前場終値は前営業日比2.23%高の25391.37ポイントだった。中国企業指数は2.85%高の9025.86ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で922億9000万HKドル。
ハンセン指数は始値で心理的節目の25000ポイントに乗せ、じりじりと上げ幅を拡大。上昇率は2%を超え、上値のめどとして意識される50日移動平均(前引け時点で25462.47ポイント)に接近した。前週末8日に再開した中国本土市場との相互取引を通じて引き続き資金が流入。中国当局によるインターネットプラットフォーム企業統制への警戒感が和らぎ、大型ハイテク株が買いを集めた。米国と中国が8日、閣僚級の貿易協議をオンライン形式で開いたことも買い安心感につながった。
個別では、中国ネット通販大手のアリババ集団(
09988)と生活サイト運営の美団(
03690)が9%超上昇した。中国インターネットサービス大手のテンセント(
00700)、スマートフォン大手の小米集団(
01810)も大幅高。金融株の招商銀行(
03968)と中国平安保険(
02318)、HSBC(
00005)も大きく買われた。新エネルギー関連銘柄の信義光能(
00968)とBYD(
01211)は続伸した。半面、不動産株の下げが目立ち、華潤置地(
01109)や碧桂園(
02007)、新世界発展(
00017)、恒基兆業地産(
00012)が安い。ガラス大手の信義ガラス(
00868)、鉄道運営の香港鉄路(
00066)も売られた。