29日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前日比1.83%安の3536.29ポイントだった。深セン成分指数は1.64%安の14079.02ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆777億6400万元だった。
上海総合指数は前日のNY市場が大幅下落した流れを引き継ぎ、前日に回復した心理的節目の3600ポイントを下回って寄り付いた後、マイナス圏で軟調に推移。下落率は一時2%を超える場面もあった。10月1日から始まる国慶節の大型連休を前に手じまい売りの動きが強まったほか、過剰債務問題に揺れる中国恒大集団(
03333)を巡る警戒感も引き続き相場を重くした。指数は結局、8月30日以来、約1カ月ぶり安値できょうの取引を終えた。セクター別では、石油や化学肥料、鉄鋼、造船がほぼ全面安となるなど、ほぼ全セクターで売りが優勢だった。半面、銀行の一角が買われた。
A株市場では、ペトロチャイナ(
601857)や上海復星医薬(
600196)、本鋼板材(
000761)の下落が目立った。コンゴ民主共和国が2008年に締結した契約を調査すると伝わり中国中鉄(
601390)が売られたほか、両国関係の悪化懸念から同国で事業を展開する洛陽モリブデン(
603993)も安い。綿花価格が約10年ぶりの水準に値上がりしていることを受け、比音勒芬服飾(
002832)や深セン市富安娜家居用品(
002327)などアパレル関連も売られた。半面、牧原食品(
002714)や招商銀行(
600036)が買われた。
上海B株指数は0.91%安の272.27ポイント、深センB株指数は0.68%安の1173.40ポイント。