24日の香港市場でハンセン指数は小動きで始まった。市場は米連邦公開市場委員会（FOMC）の内容をほぼ想定通りと受け止めたものの、中国による企業統制の強化に対する警戒は解いていない。中国恒大集団（03333）の債務問題への懸念もくすぶり、方向感に乏しい展開となっている。

　指数は日本時間午前10時41分現在、前日比0.19％安の24465.21ポイント。個別では、金融株の中国平安保険（02318）と中国人寿保険（02628）、HSBC（00005）、石油株のCNOOC（00883）とペトロチャイナ（00857）が買われている。ハイテク株の美団（03690）も高い。半面、不動産株の華潤置地（01109）と碧桂園服務（06098）、新鴻基地産（00016）が反落。火鍋チェーンの海底撈国際（06862）やスポーツ用品の李寧（02331）は大幅安。

　24日の中国本土株式市場で上海総合指数は小動きで始まった。前日の米株高が好感される半面、中国当局による企業統制強化の動きや債務不安に揺れる中国恒大集団（03333）を巡って警戒感は強く、引き続き相場の重しとなっているもよう。

　指数は日本時間午前10時40分現在、前日比0.06％安の3640.06ポイントで推移している。セクター別では、化学肥料、製紙、石炭などが売られる半面、石油、ソフトウエア、非鉄金属などが買われている。

                                 始値    前日比    騰落率 (%)

 上海総合指数                  3637.87     -4.35     -0.12

 上海B株指数                    278.23     -0.49     -0.18

 深セン成分指数               14359.11    -28.25     -0.20

 深センB株指数                 1193.14     -0.04     -0.00

 滬深300指数（CSI300指数）     4845.64     -7.56     -0.16