16日の香港株式市場で、ハンセン指数は4日続落。終値は前日比1.46%安の24667.85ポイントだった。中国企業指数は1.46%安の8805.80ポイント。メインボードの売買代金は概算で1508億2000万HKドル。
ハンセン指数はほぼ終日マイナス圏で軟調に推移した。中国恒大集団(
03333)傘下の恒大地産集団が16日、存続するすべての債券の取引を1日停止し、あす17日から取引メカニズムを変更すると発表したことを受け、関連銘柄を中心にリスクを警戒する動きが強まった。また、モルガン・スタンレーが来年6月末時点までのハンセン指数の目標値を24400ポイントに引き下げたことも投資家心理を悪化させた。指数は序盤に心理的節目の25000ポイントを下回ると、徐々に下げ幅を拡大し、下落率が一時2%を超える場面もあった。終盤に下げ幅をやや縮小させたものの、8月20日に付けた直近安値(24849.72ポイント)を下抜き、昨年11月2日以来、約10カ月ぶり安値水準できょうの取引を終えた。
ハンセン指数構成銘柄では、碧桂園(
02007)や龍湖集団(
00960)など不動産株が売られた。サンズ・チャイナ(
01928)の下落も目立つ。15日夜の新製品発表はサプライズを欠く内容だったとの見方から小米集団(
01810)も安い。半面、中国平安保険(
02318)やバドワイザーAPAC(
01876)が買われた。
この他では、中国恒大集団が6%超下落したほか、傘下の中国恒大新能源汽車(
00708)や恒大物業集団(
06666)も大きく下げた。中国の工業情報化部が自動車企業に対し、IoV(車のインターネット)のセキュリティーの強化を指示したことを受け、監督管理への警戒感から長城汽車(
02333)や広州汽車集団(
02238)も売られた。