16日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日続落。終値は前日比1.34%安の3607.09ポイントだった。深セン成分指数は1.91%安の14258.13ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆4784億2800万元だった。
上海総合指数は高く寄り付いた。中国当局による景気浮揚策に対する期待が根強い中、前日まで続落した後とあって買い戻しが先行。ただ、勢い続かず、前場半ばにマイナス圏に沈む後、大引けにかけてじりじりと下げ幅を拡大した。中国恒大集団(
03333)の債務危機を発端とする不動産企業の債務リスクへの懸念が広がり、下値を切り下げる展開となった。中国恒大集団傘下の恒大地産集団は16日、中国の格付会社による格下げを受け、公平な情報開示と投資家利益の保護を理由に存続するすべての債券の取引を1日停止すると発表した。あす17日に取引を再開するが、取引メカニズムを変更する。
セクター別では、セクター別では、非鉄金属、電力、送配電設備、貴金属が安い。半面、中秋節連休を前に農畜漁業関連や酒造、食品・飲料が買われた。
A株市場では、広州汽車集団(
601238)、BYD(
002594)、国軒高科(
002074)、寧波杉杉(
600884)、寧波均勝電子(
600699)など自動車・電池関連が安い。中国の工業情報化部が自動車企業にIoV(車のインターネット)のセキュリティーの強化を指示したことを受け、監督管理の強化を警戒する売りが出たもよう。非鉄金属の紫金鉱業集団(
601899)、証券会社の東方証券(
600958)、広発証券(
000776)、家電の海信家電集団(
000921)も大きく売られた。半面、豚肉大手の新希望六和(
000876)、河南双匯投資発展(
000895)、調味料老舗の仏山市海天調味食品(
603288)、酒造の貴州茅台酒(
600519)、免税店運営の中国旅遊集団中免(
601888)が逆行高を演じた。
上海B株指数は0.73%安の274.96ポイント、深センB株指数は1.53%安の1198.91ポイントだった。