15日のNY株式相場は反発。9月NY連銀製造業業況指数が強い結果となり、エネルギー、金融などの景気敏感株を中心に幅広い銘柄が上昇した。JPモルガンが企業業績の好調見通しを理由に、S&P500が年内に4700ポイントに達し、来年は5000ポイントを上回ると予想したこともセンチメントの改善につながった。ダウ平均はほぼ変わらずでスタート後、303米ドル高まで上昇し、236.82(+0.68%)と反発して終了。S&P500も0.85%高と反発し、ハイテク株主体のナスダック総合は0.82%安と6営業日ぶりに反発した。
S&P500の11セクターは公益を除く10セクターが上昇。エネルギーが3.82%高となったほか、資本財、素材が1%超上昇。金融、IT、コミュニケーションも0.7-0.9%上昇した。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は0.47%高と反発し、終値の最高値を更新。投資家の不安心理を示すVIX指数は前日比1.28ポイント低下し、18.18ポイントで終了した。
寄り前に発表された9月NY連銀製造業業況指数は34.3と前月の18.3や市場予想の18.0を大きく上回ったことで景気の底堅さが意識された。長期金利は上昇。米10年債利回りは前日の1.28%から一時1.32%まで上昇し、1.30%で終了した。テクニカル面では、前日に短期トレンドラインの50日移動平均線に接近したS&P500が、この日も同水準を割り込まずに反発。8月雇用統計の下振れをきっかけに9月入りしてからのスピード調整が終了したとの見方もあった。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 34580.95 34880.77 34522.03 34814.39 236.82 0.68
S&P500 4447.49 4486.87 4438.37 4480.70 37.65 0.85
NASDAQ 15071.34 15174.38 14984.68 15161.53 123.77 0.82
CME225先物 30150.00 30440.00 30125.00 30415.00 65.00 0.21
FT100 7016.49 7016.49 7016.49 7016.49 -17.57 -0.24
DAX 15731.48 15740.01 15613.72 15616.00 -106.99 -0.68
為替(ドル/円) 109.70 109.74 109.10 109.36 -0.34 -0.30
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。