14日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に続落。前場終値は前日比0.05%安の25800.87ポイントだった。中国企業指数は0.33%安の9208.60ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で683億6000万HKドル。
ハンセン指数は小高く寄り付き、前日終値を挟んで一進一退。新型コロナウイルスの感染拡大で米景気回復が鈍るとの懸念が和らいだ半面、中国政府によるネット企業の監督強化への警戒感が重荷となり、相場の方向感を欠いた。中国本土で不動産企業への銀行融資が不良債権化するリスクが高まっているとの観測が浮上し、投資家心理を悪化させたもよう。中国の8月の鉱工業生産と小売売上高があす発表されるとあって、結果を見極めたいとして積極的な売買を手控えるムードも広がった。
個別では、ハイテク株の美団(
03690)や、アリババ集団(
09988)と子会社の阿里健康(
00241)が続落。本土系銀行株の招商銀行(
03968)、中国建設銀行(
00939)、中国工商銀行(
01398)もそろって売られた。不動産株の碧桂園服務(
06098)は反落した。一方、NY原油先物相場の上昇を背景に、石油株のペトロチャイナ(
00857)、CNOOC(
00883)、シノペック(
00386)が軒並み高。前日安かったBYD(
01211)、薬明生物技術(
02269)は大きく反発した。