週明け13日の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。終値は前営業日比1.50%安の25813.81ポイントだった。中国企業指数は1.58%安の9238.99ポイント。メインボードの売買代金は概算で1503億3000万HKドル。
ハンセン指数は寄り付きで心理的節目の26000ポイントを割り込むと下げ幅をさらに拡大。終始マイナス圏で軟調に推移した。後場に中国本土相場が上昇したことを受けて、じりじりと下げ幅を縮小したものの勢いに欠けた。前日の米株安が嫌気されたほか、中国当局による統制強化への警戒が相場の重しとなった。アリババ集団(
09988)傘下のアント・グループが提供する「支付宝(アリペイ)」事業の分割を中国当局が目指していると報じられたことや人的社会保障部などがネット企業大手10社に労務改善の行政指導をしたことなどが材料視され、ネット企業が大きく売られた。セクター別では情報技術や一般消費財、医療・ヘルスケアが下落した一方、素材やエネルギーが上昇した。
ハンセン指数構成銘柄では、中国ネット企業の美団(
03690)が4.47%超安、アリババ集団が4.23%安、テンセント(
00700)が2%超安と軟調で、相場の下げを主導。福建省で新型コロナの市中感染が再拡大していることを受けて、マカオカジノ株の銀河娯楽(
00027)やサンズ・チャイナ(
01928)も5%超売られた。アリババ集団傘下の阿里健康(
00241)や不動産投資会社の九龍倉置業地産(
01997)の下げもきつい。半面、中国石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)やCNOOC(
00883)、シノペック(
00386)が大きく買われた。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は2.27%安の6595.03ポイントと反落。不動産事業向けソフト開発会社の明源雲集団(
00909)が8%超安。中国オンライン旅行会社大手の同程芸龍(
00780)や中国SaaSプロバイダーの微盟集団(
02013)なども安い。半面、短編動画プラットフォーム運営会社の快手科技(
01024)が2%超の逆行高となった。