10日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに反発。終値は前日比1.91%高の26205.91ポイントだった。中国企業指数は2.21%高の9386.84ポイント。メインボードの売買代金は概算で1498億3000万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付いた後に上げ幅を広げ、ほどなくして心理的節目の26000ポイントを回復した。前日に急落した後とあって、買い戻しが優勢。香港英字紙『サウスチャイナ・モーニング・ポスト』が9日午後、「中国当局がすべてのオンラインゲームの審査を一時停止する」と報じたが、夜になると「ゲームの審査を停止するのではなく、ペースを減速する」に訂正したことを受け、市場懸念がやや後退した。米ホワイトハウスが9日、バイデン米大統領と中国の習近平国家主席が同日に電話会談したと発表したことも好感された。ただ、26200ポイントに近づく水準では上値の重さが目立ち、前日の下げ分を取り戻すことはできなかった。
ハンセン指数構成銘柄では、阿里健康(
00241)、美団(
03690)、アリババ集団(
09988)、テンセント(
00700)など大型ネット株が反発。火鍋チェーンの海底撈国際(
06862)が7%超の上昇。本土不動産株の華潤置地(
01109)、龍湖集団(
00960)、本土中堅商業銀行の招商銀行(
03968)も高い。半面、香港の商業不動産を保有する九龍倉置業地産(
01997)、マカオカジノの銀河娯楽(
00027)、医薬品受託開発の薬明生物技術(
02269)が売られた。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は2.87%高の6748.36ポイントと3日ぶりに反発。ネット通販大手のJDドットコム(
09618)、短編動画の快手科技(
01024)、ビリビリ(
09626)が上昇した半面、ERP(統合基幹業務パッケージ)システム開発大手の金蝶国際ソフト(
00268)が軟調だった。