10日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前日比0.27%高の3703.11ポイントだった。深セン成分指数は0.50%高の14771.87ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆5439億3900万元だった。
上海総合指数はおおむねプラス圏で堅調に推移した。小安く寄り付いた後、ほどなくしてプラス圏へ浮上すると心理的節目の3700ポイントを回復。後場に入っても同水準を維持し、2015年8月以来、約6年ぶり高値で引けた。指数は前日に7カ月ぶり高値を付けて引けたことから資源株や素材株を中心に利益確定売りが広がったが、金融株などに買いが入り相場を押し上げた。米ホワイトハウスが9日、バイデン米大統領と中国の習近平国家主席が同日に電話会談したと発表したことも好感されたもよう。
セクター別では、銀行と貴金属がほぼ全面高。化学肥料や電子部品、観光・ホテル、証券なども高い。半面、石炭や石油が安い。軍需関連や電力、鉄鋼なども売られた。
A株市場では、銀行株の平安銀行(
000001)が8%超高。LED用チップメーカーの三安光電(
600703)や金鉱会社大手の紫金鉱業集団(
601899)、証券会社大手の申万宏源集団(
000166)も高い。免税店運営の中国旅遊集団中免(
601888)や監視カメラメーカーの浙江大華技術(
002236)もしっかり。半面、オンラインゲーム運営会社の三七互娯網絡科技集団(
002555)が7%超安。中国の石炭最大手の中国神華能源(
601088)やバルブメーカーの浙江三花智能控制(
002050)が6%超下げたほか、証券会社の東方証券(
600958)や鉄板生産大手の本鋼板材(
000761)の下げもきつい。
上海B株指数は0.03%安の277.30ポイント、深センB株指数は0.08%高の1246.83ポイント。