9日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に続落。終値は前日比2.30%安の25716.00ポイントだった。中国企業指数は2.81%安の9183.58ポイント。メインボードの売買代金は概算で1659億9000万HKドル。
ハンセン指数は終日マイナス圏で軟調に推移した。前日の米株安が嫌気されたほか、中国当局がテンセント(
00700)やネットイース(
09999)などのゲーム企業やプラットフォーム企業を呼び出し、未成年者のゲーム利用制限の厳格な運用を求めたことを受け、監督管理強化の動きが警戒され、ネット関連銘柄を中心に売りが波及した。指数は序盤に心理的節目の26000ポイントを割ると、徐々に下げ幅を拡大し、8月30日以来の安値を付けてきょうの取引を終えた。
ハンセン指数構成銘柄では、テンセントが8.48%安、アリババ集団(
09988)が5.79%安、美団(
03690)が4.75%安とネット関連が大きく下げて相場の下げを主導。海底撈国際(
06862)や碧桂園服務(
06098)、小米集団(
01810)の下落も目立った。半面、CNOOC(
00883)やシノペック(
00386)など石油株が買われた。
この他では、デフォルト(債務不履行)懸念がくすぶる中国恒大集団(
03333)が一時3.32HKドルを付け、2009年の新規株式公開(IPO)の公開価格3.5HKドルを再び下回った。傘下の恒大物業集団(
06666)や中国恒大新能源汽車(
00708)も大幅安。違反行為で中国証券監督管理委員会(CSRC)から調査通知を受け取ったと発表した海通証券(
06837)は5%超下落した。半面、アルミ価格の上昇を受けて中国アルミ(
02600)やUCルサール(
00486)が大幅高。