9日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。前場終値は前日比1.60%安の25898.67ポイントだった。中国企業指数は1.97%安の9263.42ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で801億9000万HKドル。
ハンセン指数はマイナス圏で軟調に推移した。前日の米株安が嫌気されたほか、中国当局がテンセント(
00700)やネットイース(
09999)などのゲーム企業やプラットフォーム企業を呼び出し、未成年者のゲーム利用制限の厳格な運用を求めたことを受け、監督管理強化の動きが警戒された。指数は心理的節目の26000ポイントを下回って前場の取引を終えている。朝方に発表された中国の8月の物価統計は、消費者物価指数(CPI)が前年同月比0.8%上昇と市場予想を下回った半面、生産者物価指数(PPI)は9.5%上昇と市場予想を上回った。
個別では、テンセント(
00700)が5.70%安、アリババ集団(
09988)が3.92%安と軟調で、相場の下げを主導。海底撈国際(
06862)やバドワイザーAPAC(
01876)も売られた。違反行為で中国証券監督管理委員会(CSRC)から調査通知を受け取ったと発表した海通証券(
06837)も大幅安。半面、シノペック(
00386)やペトロチャイナ(
00857)が買われた。