8日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに反落。前場終値は前日比0.52%安の26217.38ポイントだった。中国企業指数は0.49%安の9421.65ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で870億3000万HKドル。
ハンセン指数は小高く寄り付いた後、序盤は上げ幅を拡大する場面もあった。金融緩和が長期化するとの見方を受けて前日のNYの市場でナスダック総合指数が過去最高値を更新した流れから大型ネット株への買いが続き、相場をけん引。ただ、中盤以降に失速し、マイナス圏に沈んだ。上値の重さが意識され、前日まで続伸した後とあって次第に利益確定売りが強まった。
個別では、電動工具大手の創科実業(
00669)、豚肉大手の万洲国際(
00288)、6日からハンセン指数構成銘柄に採用された李寧(
02331)と信義ガラス(
00868)が安い。半面、香港当局による渡航規制の緩和を好感してマカオカジノの銀河娯楽(
00027)、サンズ・チャイナ(
01928)、香港の商業不動産施設を保有する九龍倉置業地産(
01997)が上昇したほか、スポーツ用品の安踏体育用品(
02020)、火鍋チェーンの海底撈国際(
06862)も買われた。