香港証券取引所は6日、上海市場との相互株式取引「滬港通（上海・香港ストックコネクト）」の同日の統計を発表した。うち、上海A株に投資する「滬股通」（上海コネクト・ノースバウンド）の取引状況は次の通り。

■滬股通（香港→上海）
　当日の売買代金　709億1953万元
　　　　　買い代金　357億8992万元
　　　　　売り代金　351億2961万元

■当日の売買代金上位10銘柄

                                  売買代金 買い代金

  1 貴州茅台酒（600519）               2,879    1,157

  2 中国北方稀土（600111）             2,366    1,091

  3 江蘇恒瑞医薬（600276）             1,724      945

  4 恒生電子（600570）                 1,639    1,454

  5 無錫薬明康徳新薬開発（603259）     1,568    1,004

  6 三一重工（600031）                 1,447      865

  7 中国平安保険（601318）             1,426      535

  8 隆基緑能科技（601012）             1,419      877

  9 特変電工（600089）                 1,259      484

 10 招商銀行（600036）                 1,131      533
   *金額単位は百万人民元

                        終値     前日比   騰落率

NYMEX原油 中心限月           -        -        -

COMEX金 中心限月             -        -        -

LME銅 3カ月物          9450.50    19.65     0.21%

LMEアルミ 3カ月物      2772.85    45.70     1.68%

※NY市場は休日のため休場

　7日の香港市場は買いが先行も上値が重い相場か。緩和に傾いた金融政策が維持されるとの観測が広がる半面、前日のハンセン指数は終値ベースで心理的節目の26000ポイントを回復しただけに、いったん利益を確定する売りが出やすい状況だ。

　中国本土市場では、中国人民銀行（中央銀行）が7月に続く預金準備率引き下げを年内に実施するとの期待が根強い。中国本土相場の上昇につれてハンセン指数が堅調に推移する展開がありそうだ。米連邦準備理事会（FRB）が早期に量的金融緩和の縮小（テーパリング）を始めるとの警戒感が後退し、6日の欧州市場で主要株価指数が上昇したことも支援材料。同日のNY市場はレーバーデーの祝日で休場だった。

　もっとも、中国当局によるインターネット・プラットフォーム企業などの統制強化は、引き続き懸念されている。ハイテク株や不動産株を手放す動きが相場の重荷になりかねない。なお、中国の8月の貿易統計がきょう発表される。