31日の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前日比1.33%高の25878.99ポイントだった。中国企業指数は2.09%高の9183.76ポイント。メインボードの売買代金は概算で2133億7000万HKドル。
ハンセン指数は小安く寄り付いた後、序盤に下げ幅を拡大。中国平安保険(
02318)による不動産市場への投資を中国当局が調査中と伝わり、保険株と不動産株が売られて相場の重荷となった。ただ、ハンセン指数は25100ポイント付近で下げ渋ると、後場に入って上げに転じ、結局はきょうの高値圏で引けた。寄り付き前に発表された8月の中国購買担当者景気指数(PMI)が低下したことで、中国政府が国内景気の浮揚策を打ち出すとの思惑が入ったもよう。軟調に推移していた上海総合指数がプラス圏で終えたことも投資家心理を支えた。セクター別では、情報技術と素材、エネルギーが上げた半面、金融が下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、ハイテク株の美団(
03690)、アリババ集団(
09988)、阿里健康(
00241)、舜宇光学科技(
02382)、テンセント(
00700)がそろって上昇し、相場を押し上げた。火鍋チェーンの海底撈国際(
06862)、豚肉大手の万洲国際(
00288)は続伸した。一方、保険株の中国平安保険(
02318)とAIAグループ(
01299)、不動産株の龍湖集団(
00960)と碧桂園服務(
06098)、恒隆地産(
00101)が下げた。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は3.39%高の6607.78ポイントと大幅に続伸した。オンラインゲームのキングソフト(
03888)とショート動画の快手科技(
01024)が急伸。一方でオンラインゲーム大手のネットイース(
09999)が反落した。