31日の香港市場は反落して始まるか。中国が未成年者によるネットゲーム利用の制限を強化することを受け、関連銘柄が売られて相場の重荷になりそうだ。中国のゲーム産業を管轄する国家新聞出版署が30日、未成年者(18歳未満)がネットゲームの利用できる時間帯を週末や休日の1日1時間に限定するなどの措置を発表した。
ただ、業績を手掛かりとする買いが一定の下支えとなる展開がありそうだ。きょうは不動産デベロッパーの中国恒大集団(
03333)、電気自動車(EV)製造の小鵬汽車(
09868)、ネットゲーム大手のネットイース(
09999)などが2021年6月中間決算を発表する。また、きょうの寄り付き前に中国国家統計局が8月の製造業購買担当者景気指数(PMI)を発表する。結果によっては相場の変動要因となるだろう。
30日のNY株式相場は高安まちまち。米長期金利の低下を背景にハイテク株主体のナスダック総合が続伸し、最高値更新を続けた。一方、ダウ平均は小幅に反落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は中国インターネットサービス大手のテンセント(
00700)や大型金融株の中国建設銀行(
00939)、中国平安保険(
02318)、香港公益株のホンコン・チャイナガス(
00003)が香港終値を下回って引けた。