25日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに反落。前場終値は前日比0.36％安の25634.38ポイントだった。中国企業指数は0.56％安の9047.60ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で970億3000万HKドル。 　

　ハンセン指数は高く始まり、一時は心理的節目の26000ポイント付近にまで上げ幅を拡大したが、失速するとマイナス圏に沈んだ。朝方は米株高の流れを引き継いでハイテク株を中心に買いが先行したが、ハンセン指数は前日まで続伸し、約1週ぶり高値で引けていたこともあり、一服感から利益確定売りが広がったもよう。

　個別では、スポーツ用品大手の安踏体育用品（02020）が5％超安。火鍋料理チェーンの海底撈国際（06862）や中国政府系不動産デベロッパーの中国海外発展（00688）、朝方に高かったアリババ集団（09988）なども下げた。半面、太陽光発電用ガラスメーカーの信義光能（00968）が4％超高。衛生用品大手の恒安国際集団（01044）や中国政府系投資持ち株会社の中国中信（00267）、ハイテク株の美団（03690）も大きく買われた。

　25日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日続伸。前場終値は前日比0.34％高の3526.49ポイントだった。深セン成分指数は0.28％安の14622.35ポイントと3日ぶりに反落。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で8057億9700万元だった。

　上海総合指数は前日終値を挟んで一進一退の方向感を欠く展開だったが、前引けにかけて上げ幅を広げた。中国政府による企業統制の強化への警戒感が和らぎ、好業績の銘柄や政策の恩恵を見込めるセクターが買われて相場を支えた。ただ、前日は続伸して終値が節目の3500ポイントを超えただけに利益を確定する売りが出やすく、上値の重さが目立つ。

　セクター別では空運が全面高のほか、造船、石炭、非鉄金属も高い。半面、金融と通信が下げた。

　上海B株指数は0.05％安の264.26ポイントと続落。深センB株指数は0.34％高の1209.84ポイントと3日続伸した。