26日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。前場終値は前日比0.71％高の29117.18ポイントだった。中国企業指数は0.52％高の10849.29ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で857億3000万HKドル。

　ハンセン指数は心理的節目の29000ポイントにのせて寄り付くと、その後もプラス圏で堅調に推移した。新型コロナウイルスワクチンの接種が進み、世界景気が回復するとの見通しから買いが広がったほか、中国本土市場の上昇も買い安心感につながった。

　個別では、モルガン・スタンレーが投資判断を引き上げた海底撈国際（06862）が4％超上昇したほか、サンズ・チャイナ（01928）や銀河娯楽（00027）も買われた。美団（03690）も高い。半面、市場予想を下回る1−3月期決算を発表した阿里健康（00241）が7％近く下げたほか、CNOOC（00883）やペトロチャイナ（00857）も安い。

                                 引値    前日比    騰落率 (%)

 ハンセン指数                 29117.18    206.32      0.71

 中国企業指数                 10849.29     56.66      0.52

 レッドチップ指数              4148.41     15.67      0.38

 GEM指数                        104.19      0.75      0.73

　26日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日続伸。前場終値は前日比0.29％高の3591.68ポイントだった。深セン成分指数は0.50％安の14772.90ポイント。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で6376億2900万元だった。

　上海総合指数は小高く寄り付いた後、プラス圏でもみ合った。インフレ懸念の後退で投資マインドが改善し、人民元高を受けた外資の流入期待も買いを支えた。きょうの人民元相場の基準値は1米ドル＝6.4099元と、約3年ぶりの元高水準に設定されたことを受け、基準値に対する明らかな「調整」がみられなかったことから、当局は元高を容認しているとの見方が出た。もっとも、心理的節目の3600ポイントに乗せる場面もあったが、高値警戒感から同水準では伸び悩んだ。

　セクター別では、人民元高で恩恵を受ける製紙が高い。ゴム・プラスチック、宝飾品、肥料も買われた。半面、工芸品、酒造が軟調。

　上海B株指数は0.39％高の250.27ポイント、深センB株指数は0.16％高の1155.28ポイントだった。