週明け24日の香港市場は売りが先行か。前週末のNY市場で、暗号資産(仮想通貨)のビットコインの下落を受けてハイテク株が下落した流れを引き継ぐと予想する。株価指数を運営するハンセン・インデックシズが21日に発表したハンセン指数構成銘柄の見直しが肩透かしに終わったことも地合いを悪化させそうだ。市場が注目していたネットイース(
09999)や京東健康(
06618)などのハイテク株は採用されず、選ばれたのはBYD(
01211)など時価総額が比較的小さい3銘柄だった。
ただ、21日のNY株式市場はハイテク株主体のナスダック総合が反落したものの、ダウ平均は欧米の景況感の改善を背景に続伸した。香港でも景気敏感株が買われて相場を下支えする展開がありそうだ。IHSマークイットが21日に発表した5月の購買担当者景気指数(PMI)速報値は欧米とも前月から上昇した。
同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、中国インターネットサービス大手のテンセント(
00700)とアリババ集団(
09988)、中国本土銀行株の中国建設銀行(
00939)などが香港終値を下回った半面、国際金融銘柄のHSBC(
00005)とAIAグループ(
01299)が上回って引けた。