休場明け20日の香港市場は米株安の流れを引き継ぎ売りが先行するか。前日のNY市場でダウ平均やハイテク株比率の高いナスダック総合指数はともに3日続落。暗号資産(仮想通貨)のビットコインの急落で市場心理が悪化し、足元で買われていた景気敏感株や消費関連株が売られた。同日に公表された4月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録で、多くの委員が米国債など資産購入の縮小の議論を始める可能性を示唆していたことが分かり、金融緩和の縮小に対する警戒感も重荷となった。
一方、香港市場では休場前の18日大引け以降に百度(
09888)やネットイース(
09999)、JDドットコム(
09618)などネット関連銘柄の決算発表が相次いだ。決算内容を手掛かりとした売買が活発になりそうだ。きょうはIT大手のテンセント(
00700)が決算を発表する予定。
19日の香港株の米国預託証券(ADR)は、テンセント(
00700)が18日香港終値を上回った半面、HSBC(
00005)、AIAグループ(
01299)、中国建設銀行(
00939)などが香港終値を下回って引けた。香港株のADRにサヤ寄せすれば、ハンセン指数は前日終値を90ポイント超下回って寄り付くことになる。